文部科学省が実践を進めているコミュニティスクール、地域や保護者が学校運営にかかわって、学校の方向を決めていこうという実践研究をやっている学校です。その学校が校長を求めている、民間から来ないか、ということで、東京都初の民間校長となりました。新しい校長がどういうつもりで学校運営に携わり、ITがどう利用されたかということについてご紹介しようと思います。
私自身が外から見ていて、前から思っていたことなんですが、先生は忙しすぎる、公立の学校は非常に損をしている、公立の学校と言うだけで、いじめとか不登校とか、学級崩壊とか・・・、先生はがんばっているのにどうも評判が良くない。まずは先生が元気になる学校を実現できなければ、元気な子どもは作れない。そのために学校を元気にしないと。それを一番最初にやろうと考えました。 具体的に何をやったか。そこで活用したのが、ITだったということです。
IT環境の整備とネットワークの活用を通して、業務の効率化。 たとえば、朝の会議・通知表・保健の記録・・・ありとあらゆるものが手書きと転記と集計で、忙しい思いをしている。 そこをコンピュータで情報を管理し、情報の共有をすれば、一度書いたことは転記しなくてもみんな見ることができるじゃないか。通知表もわざわざコンピュータで作っておいて、それを手書きで転記しなくてもいいじゃないか。子どものいいところを見つければ、そのまま情報として書いてあげれば、自動的に通知表に入るようにしていこう、そうすれば2度も3度も同じことをすることはない、そこをしようとしています。
朝の連絡会議がいい例ですが、今日の午後から○○先生が出張ですので、補教をお願いします。今日の提出予定は××です。担当先生は・・・・・という話を校務の自分の役割にしたがって、延々としている。ところがそれは職員室の黒板に書かれている。大事なことはプリントで配られている。無駄な時間だなぁと思い、朝の事務連絡はやめました。コンピュータに連絡掲示板があるので、ここに書くようにしました。その代わり1分間スピーチを始めました。これも玉置先生のところがやっていると聞いて、いいなと思いやってみました。やってみたら、すごく良かったです。そうやってできるところもあります。
ただ、今日教えていただきたいことが1点ありまして、「いいとこみつけ」なんですが・・・・。 一人に2つ3つしかいいとこみつけがないので、来年から手書きにしたいという申し出が教師からあったので、それはちょっとおかしいだろう。活用している学校の先生にお話を聞いて相談してみよう。担当の先生も来てもらっています。どんなふうに活用しているのですか。