コラム&特集 バックナンバー
日本初の“地域立”小学校
「週刊 五反野小通信」(No.10)

学校公開と授業診断で、地域や保護者の方の評価をフィードバック


 6月24日から30日の5日間、学校公開が行われ、普段の授業の様子が地域・保護者の方に公開されました。また、同時に授業診断が実施され、参加者は「授業診断シート」を片手に、熱心に授業を見学されていました。
 5日間で、のべ700人の方が学校公開に参加されたということで、これは、五反野小学校の保護者の総世帯数の2倍近い数になります。

学校公開風景1 学校公開風景2 学校公開風景3

今年度の授業診断の評価項目は、以下の13項目です。

授業診断シート 1) 教室内が整理・整頓されているか。
2) 学習意欲を引き出す教材・教具の工夫はできているか。
3) この時間に何を学ぶかがはっきりしているか。
4) 適切な学習の進め方や時間配分はできているか。
5) 丁寧でわかりやすい説明や問いかけ、指示はできているか。
6) 児童の間を回りながら、個に応じた指導や援助はできているか。
7) 教科の特色を生かして学習の形態を工夫しているか。
8) 教師は児童の発言をよく聞いて、丁寧に対応しているか。
9) 板書書きは、丁寧でわかりやすく書かれているか。
10) この時間の学習は十分に児童に理解されているか。
11) 児童は授業の初めと終わりに、立ってきちんとあいさつをしているか。
12) 児童は教師の話をよく聞き、授業に集中して臨んでいるか。
13) 児童は、積極的に発言しているか。


〜「開かれた学校づくり協議会」副会長の石川博義さんにお話をうかがいました〜

石川博義さん
副会長の石川博義さん
Q.授業診断のこれまでの経緯などをお聞かせください。
A.開かれた学校づくり協議会の学校評価部として、授業診断を始めて5年になります。最初は、部外者がプロ(先生方)を評価することができるのか、いろいろと悩むところもありました。評価項目もどうしてよいかわかりませんでしたので、最初の3年は、学校と教育委員会に作成していただいたものを使用しました。
 その後、専門家を招いての勉強会なども重ね、評価するということは、地域・保護者の思いを伝えることであり、また評価する側に評価責任があることを認識し、授業診断のやり方も少しずつ変わってきたと思います。
 また、授業診断を通して、地域・保護者が学校のことを考えるようになったこと、より関心を持てるようになったことも、大きな成果であると感じます。

Q.ポイントは、どんなところにありますか。
A.5年間の試行錯誤を通して、評価を行うからには、評価項目は、評価する側が「勉強して」作らないとダメであることを強く感じました。昨年は帝京大学の佐藤先生をお招きして一年間勉強会を行ってきましたが、それにより、授業診断のポイントがより明確になってきたように思います。

Q.今年の評価項目は、13項目ですね。
A.はい、昨年は20項目ありましたが、重複している内容のものを整理し、また、5段階評価をしにくいものを省き、13項目になりました。評価項目に関しては、まだまだ試行錯誤が続いております。変化の様子を見るためにも年度内は同じ項目で実施しますが、来年度以降、必要があれば改良を加えていきたいと思います。

Q.評価をどのようにフィードバックするのでしょうか。
A.評価しっぱなしというのではよくありません。一昨年から先生方との意見交流会を実施して、評価の結果をベースにしたコミュニケーションの場を設けています。その際には、地域や保護者が、学校に高い関心を持って、たくさんの目で見守っていること、そして地域・保護者の持っている学校への思いを伝えるようにしています。

意見交流会風景1 意見交流会風景2

Q.意見交流会の進め方を、もう少し詳しく教えてください。
A.まず、13の評価項目に関して、どのような意図でこの項目を設定したのかを説明し、評価する側・評価される側の双方から、評価項目が適当であるかどうか意見交換を行います。次に、各学年・学級の先生方から今年度の課題・めやすを説明していただき、共通の理解を深めます。その後に、診断結果のデータをもとに、どこに課題があって、どう解決していくか議論を進めます。

Q.今年の授業診断は、いかがでしたか。
A.一番の特徴は、評価の結果が非常に高かったということです。5段階評価で、平均4.3という評価結果になりました。しかし、個々に見ていきますと、まだまだ改善の余地も見受けられます。課題が明確になった授業診断と言えるかもしれません。

どうもありがとうございました。

(編集部 小西)

●週刊五反野小通信
日本初の「地域立」小学校として、学校・家庭・地域が三位一体となって新しいタイプの学校づくりを進めている東京都足立区立五反野小学校にスポットをあて、そのさまざまな取り組みを週刊でお届けいたします。
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