授業力アップ講座

愛知教育大学教授 志水 廣

平成15年11月8日



今日の講座は70分間の講習をいれているので、講演は1時間しかない。簡潔に言うよ。
計算力アップさせましょう。志水式計算練習法を勧めます。教室では5分間やればいい。ドット図や数字を使った計算練習法。詳しくは高根小学校に聞いて欲しい。
★高根小学校のビデオを見る。
子どもたちが司会して子どもたちができるようになっている。システマチックになっている。百マス計算と比べると印刷が楽。子ども二人で確かめあえる。指折り計算をさせないために、ファイルを両手で持たせる。数字ばっかりだと困るので、ドットも入れている。


志水式計算練習は「読み書き計算が子どもの脳を育てる」という本が裏付け。

一桁の足し算をやっているときにもけっこう脳が動いている。コンピュータゲームをやると脳はそれほど働かない。1桁の計算の方が脳がよく動くという事実。1から順番に10まで数えるだけでも脳は働く。意味のあることだ。

本を黙読している時と音読している時を比べると、本は音読の方がよい。社会でも理科でも本を読ませればよい。音読は目に見えて、耳で確かめるよさがある。だから志水式計算は音声計算なのだ。

 



 

「○つけ法」について
★○つけ法の師範ビデオを見せる。
○つけ法は実に有効な手だ。スピードが速いでしょ。これは技として磨かなければならない。スピード、正確さ、声かけが大切。声かけが静か。これはお通夜方式。元気よくやる必要あり。やってみると声がでないものだ。言うことによって実態把握ができるのだ。○をつける行為は子どもを励ます。

脳は言葉かけをした瞬間に「あなたはきれい」といった瞬間に「きれい」という認識になる。やれたね、やったねと言っていることは自分に言っているのと同じ。レベルを上げていくと、○をつけると空気が変わる。先生の役目はどこまでできていて、どこから支援するのかをするべきだ。つまずいた子どもについて瞬間的に支援できる力が必要。これは訓練。



「復唱法」について
物事が分かるというのは、言葉で説明できますよということ。自分で分かっているのか分かっていない
のかが分からない時は、言葉や図にしてみればいい。本当に分かったことは言葉にできるはず。きちんと求めること。大前提は復唱できるということ。脳に入ることは入力。脳の中に入ること。内化。出力は外化。
★復唱の練習
復唱法のポイント解説。キーワードをとらえ、分けて復唱する。 復唱ばかりに気がいっていると、間違ったことに気づかない場合がある。教師が復唱することで子どもに気づかせる。子どもが予想外の反応したときに、復唱してやれば、自分で気づくはずだ。

○つけ法は瞬間に分かる、復唱法は理解の程度を確かめる方法。分かる、できるを大事に。