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1 授業で一番大切なことは、目の前の子どもたちが生きているかを見定める目があるかどうかである
・生きているということは、何か物事に働きかける姿。言い換えると能動的になること。すなわち、授業の目的は子どもたちが能動的になることである。
2 授業は2段階。スタートは受動的、それが能動となる
・受動から能動とは、漠然としたものを明確にすること.。
・微妙な違いのものを与えると、既習したことを使っていろいろな方法で調べだす。つまり能動的になる。 |
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3 きまりの予感
・問題を与える。(受動)
・問題を解く。命令されて動いているだけ。この段階ではまだロボット状態。
・解くうちに何かに気づく。
・今まで見えなかった「きまり」が見えてくる。
・いろいろな数で確かめようとする。ここでは、もうロボットではない。(能動)
◎授業は、必ず受動から能動にすることが必要。これは教師が作らなければいけない。
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4 自分でできそう
・「今日から分数÷分数の計算を考えたい。今の自分でも自信をもって計算できる分数÷分数の計算ないかな?」と問いかける。(受動)
・初めて学習する場面だが、わり算の意味と分数のイメージをもとに考えてみると、結構できるものがたくさんある。
・初めての問題、困難な問題に出合ったときに、自分に何ができるかを自ら問わせる。これから挑戦する問題に対するひとつの手がかりを見出すという意味で大切である。
・できないもどかしさを感じると能動的になる。(能動)
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5 見える
・「見える」とは、子どもたちが考えているということ。すなわち、能動的な子どもの姿である。
・自分のできることが見える、動きが見える、線が見える。
・日常的に授業で「見える」という言葉をよく使う。
6 基礎と基本
・基礎…能動的になるための知識や技能。
・基本…遠い目標。長い時間を貫いて子どもたちの中に育てて生きたいもの。 |
7 授業の目標によって授業が変わる
・「どういう子どもを育てたいのか」「どういう力をつけたいのか」を明確にする。
8 授業テクニック
・「グー」「パー」で手を挙げさせる。
・全員立ちなさい。意見が決まったら座りなさい。
・子どものすばらしい意見に対しては、パフォーマンスをしてでも精一杯の賛辞を与える。
・何かを気づかせたいときには「おもしろいね」という。
・子どもの発表は全部言わさずに、ヒントを言わせる。
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